11月20日 蟹缶との蜜月の日々

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フード関係のお仕事で頂いた蟹缶。
缶詰だろ~ と思うなかれ!お値段ドドーンと
7500えん!!
参ったか!恐れ入ったか!慄いたか! グハハハハ~

と、なんだかエバり散らしているけれど、よく考えたら僕はちっとも偉くなく
偉いのは「蟹缶さま」であり、そしてこんな神々しいものをくださった方なのですね。
という事でただ食すのではもったいないのでこの際だから
この「蟹缶」たるモノをじっくりと考察しジワジワと無意味に追い詰める事に。



タラバガニやらエチゼンガニなんかで考えると
この7500えんはまあそんなに驚く事はないね、と言う金額だが
いかんせんコイツは「缶詰」だ! 
缶詰で7500円は凄まじいぞ! 
缶詰として違法行為だぞ!
缶詰界の御三家 桃缶、ツナ缶、焼き鳥缶なんて150円だぞ!

缶詰界の不条理、「人用より高いペット用」だって高くても500円くらいだぞ!

だいたい犬猫用より安い「サバ味噌缶」とか「サンマ蒲焼き缶」の人権はどうなるんだ!
さらにそれを食べている人々の哀しさはどうなるんだ!
しかもそれが好きだったり、素直に「ウマイな~」なんて感じてしまった人の
哀しい現実はどうしてくれるんだ!
と缶詰界に対して今こそ声を必要以上に大きく、多少荒々しく言っておきたいのです。

なんだかハゲしく話が脱線してきたのですが、
この際貧乏クサイ「サバ味噌缶」やら「サンマ蒲焼き缶」やらは隅っこの方に
ガバババッと押し込んで黙らせておくのです。

なにしろ事は「キングオブ缶詰」なのです。「7500円」なんです。

135グラムと言う容量に厳選されたタラバガニの脚身だけを選りすぐって
きちんと美しく蒼然とバシッと缶内で整列しているであろう蟹身なのです。

もうこうなると生のタラバガニよりグラム単価は高いんではないかい。
そうなると数ある蟹の中でこの「缶詰」にされる蟹が最も高貴で美しく
名誉ある最終体系になるのではないか!!
すごいぞ!蟹缶! 
蟹界のエリート!
蟹界のセレブ!
憧れの蟹缶就職!


ではその蟹憧れの「缶詰」は食べるこちらも謹んで粛々として食さなければならないのです。

だからこちらも静粛に厳かに慎ましく姿勢なんぞ正し、身を清める気持ちなのです。
なにしろ相手は7500円。 下級缶詰め開けるような気持ちで開缶してはいけないのです。

まず開缶する前に缶内で美しく整列している蟹脚身をどのように食するか?
ここから正座して踊る心を落ち着かせ冷静に考えるのです。

まずはやはりシンプルにありのままの蟹缶脚身をそのまま味わうのがベストと判断。
して、次はやはりここもシンプルにサラダなのか? 
いやカニ玉という王道もある、その場合のタマゴはやはり烏骨鶏などの
プレミア卵を使わなければ蟹界のエリート「蟹缶」に失礼であろう。
と、夢は膨らみ希望に満ち溢れるのです。
蟹缶がくれた至福の食卓
蟹缶がくれた豊かな想像。
希望が広がり、光が差し込む我が蟹缶ワールド。

「焦って事を仕損じる」

そうなんですね。そうなんです。
焦って慌ててココで勢いだけで開缶してはいけません。
じっくり熟慮し深く考え試行錯誤し「蟹缶の行く先」を決めるのです。
という事で「蟹缶の今後を考える会」が西荻窪の片隅で厳かに発足。
会長一人の会ですが人類と蟹缶の明るい未来が本日より始まるのです。

深慮すること数日。

時は来た!

と判断したボク。
お日柄もよい本日、改めて身を清め、心を鎮め、いよいよ「蟹缶開缶」なのでございます。

厳かな空気のなか、厳重に管理警護してあった蟹缶を出す。

出す・・・

あれ?

おい!

おい!

蟹缶逃げたぞ!!

いや、ちょっと待て。
奥さんや恋人が逃げた話はよく聞くけれど
蟹缶が逃げ出す話なんぞ聞いた事ないぞ!
100万歩譲っても「蟹が逃げ出した」が限界であって
「缶詰め」が逃げ出すのは絶対にありえない!

慌てふためくボク。
不安が体内に充満し、呼吸は高まり、心拍上昇。
「ボクの蟹缶、ボクの蟹缶」
冷静になり違う場所を探すがどこにない蟹缶。
愛する蟹缶よ、何処に・・・・

我が家の全てを物体の管理を一任している閣下に聞いてみる。
もしかしたら閣下が移動させたのかもしれない。 不安が半減し安堵感が上昇。

「ボクの親愛なる蟹缶知らない?」

本を読みながら閣下一言。





「チャーハンになったよ。」

チャーハンニナッタヨ?
そうか!蟹缶は数日置くとチャーハンになるんでしたね。 そうか、そうか、 っておい!

なるか!! ヴォケ!

チャーハンだとぉ!
いつだ!いつ誰がチャーハンなんぞに蟹界のセレブ「蟹缶」をしやがったんだ!

「ご飯が少し余っていたし、丁度蟹缶あったしね」

こみ上げる怒りと崩れ逝く「蟹缶の希望」・・・・

「あれただの蟹缶じゃないんだぞ!7500円だぞ!」

さらりと閣下
「うん、すごく美味しかったよ。」

そりゃそうだろう。 7500円の蟹缶チャーハンなのだから・・・

「なんでボクの分はないんだよ!」
俄然抗議断固抗議!

「だってガクチン、チャーハン食べないじゃん」

あ~ そうだよ。あんまり食べないよ!
普通のチャーハンはね、でもな!あのな!それはな!
あくまで普通のチャーハンでの話であって
7500円の蟹缶チャーハンは俄然食べますから!

だいたいな! 家庭のチャーハンなんてな! 余ったご飯の惨めな末路なんだよ!
白米界の場末が「チャーハン」なんだよ! 
蟹缶はなぁ、蟹缶はなぁ ハアハア・・・
蟹界の最高名誉なんだよ!冷飯なんぞと住む世界が違うんだよ!
ブルジョワなんだよ! 冷飯なんぞとは一緒に住めない身分なんだよ!
と閣下に怒りをぶつける!ぼくの「蟹缶への熱く滾る想い」をぶつける。

閣下一言。
「シンデレラストーリーだね♡」

どんなシンデレラストーリーだ!ヴォケ!!

だいたいな冷飯約200グラムに対して蟹缶、
しかも7500円がだな、135グラムって

蟹比率すごいぞ!

と閣下にさらに怒りの抗議!

で閣下一言
「じゃあチャーハン蟹だね」

あ~そうか順番が逆になるんだね。 そうか、そうか・・・ っておい!

なるか!ヴォケ!!

ボクの明るい未来「蟹缶」
ボクの明るい食卓「蟹缶」
ボクの明るい希望「蟹缶」

悪魔のような結末で突然この世を去った「蟹缶」。

さらば蟹缶、また会う日まで・・・・
by yama-inu26 | 2007-11-20 19:32 | ごはんにまっしぐら
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